「底味があってうまい!」

先日、日本料理とナチュールワインのエキスパートの方に
お料理を食べていただく機会がありました。

食べるなり「底味があってうまい!」と言っていただきました。
恥ずかしながら、「底味」という言葉は初めて聞きました。
なるほど、とすぐに意味はわかりましたが。
「女性で、底味が出せる料理人ってなかなかいない」とのこと、
ありがたいお言葉をいただきました。

当店では、調理において「白砂糖不使用」を謳っています。
これは、最初は「健康」のためが理由でした。
血糖値の急激な上昇を控える、精製の過程でビタミンやミネラル、カルシウムが抜けているものを使わない、という考えからです。
でも、今は上記にプラスして「本当の美味しさのために」
白砂糖は使わないと考えています。

砂糖の強い甘味は、確実に、手っ取り早く美味しさ(=甘さ)を感じさせてくれるのですが、食材の持つ本来の微細な味をその強さで消し去ってしまうのです。
その影響として、味が単調になり、飽きやすくなります。もちろんパンチは出るので最初のひと口、ふた口は美味しく感じるのですが。
 
わたしは、いつも最初のひと口、次に広がる味わい、最後に残る余韻やあと味という味の物語をデザインしています。
このとき、食材の甘さや美味しさ、いわゆる芯のある「底味」ですね、を引き出す鍵は塩と考えて調理をしています
台所玉ねぎは、上質な本物の味をカジュアルにご提供する台所。
日常の中の上質さをお届けしたいと思っています。自分のからだとこころへの愛であり、未来への投資でもありますね

 
◇    ◇    ◇
 
そして、その底味(=深~い旨味)の出し方を学べる講座が調理力クラス6か月コースです
今月、日曜クラスに続いて、土曜クラス、木曜クラスがスタートします
今月は、「茹でる」がテーマです
そもそも予定していたブロッコリーナムル、春菊のごま和え に追加して
豚しゃぶも実践してみようと思います
茹でるは、副菜の調理や下ごしらえに多用する調理法ですが、さっとメイン料理になるしゃぶしゃぶをリーズナブルな豚肉で柔らかく、美味しく、臭みなく調理するコツ、これからの季節に役に立つのでは、とおもいます。
ということでどうぞお楽しみに
【土曜クラス】
11/9(土)17:00~18:30
【木曜クラス】
11/21(木)10:30~12:00
【日曜クラス】
11/24(日)15:00~16:30
詳細はこちら↓
またプロフィール欄からどうぞ
こちらの6か月コース参加者は、現在のところ上記3回のうち、月2回のクラスに参加できます。
また、半年のコース終了後、希望者はサロン会員となっていただき、それ以降開催するご希望のレッスンに参加することが可能になります。
以前開催していた調理力講座や重ね煮レッスンの参加者の方もこちらに合流できるようにしていく予定です。ご質問がある方は個別にいつでもどうぞ。