「はに染手ぬぐい」のおはなし

8月のオープン以来、玉ねぎの2階で販売している…というよりは、
ただ展示しているオレンジ色の「はに染め」手ぬぐいですが、
やはり、商品にチカラがあるのです。
「これって販売しているのですか?買いたいです」との声が重なり、
気が付いたら在庫ゼロになっていました。
屋久島在住の画家 向井晶子さんの作品です。
「はに染め」とは、
屋久島の赤土の染め物で、大地の雄大さを感じさせる優しいオレンジ色が特徴。
私がこの色、この手ぬぐいの大ファンで、
お取り扱いしてもう4~5年経っているかな。
向井さんは、もともとデザイナーさんなので、
はに染めを実に魅力的な商品に仕上げてくださっています。
一枚一枚柄が違うのですよ。
向井さんは、
赤土や砂鉄を画材にスケールの大きな作品を手掛けられていて、
その活動は新聞やTVにも取り上げられています。
詳しくは、彼女の公式サイトをどうぞ↓
向井さんと出逢ったのはもう15年ほど前でしょうか。
私がまだ書くことを本業としていた頃、
とあるサイトでデザインのお仕事を依頼したことがきっかけで、
共に冊子作りを手掛けていた時期があります。
2冊の本の装丁、デザインをお願いしたり、
私が今も理事を務めている保育園のロゴデザインをお願いしたり、
振り返ると、随分しあわせに仕事をご一緒してきました。
写真や文章、イメージなど私が持っている素材を渡すのですが、
それが、向井さんの手にかかるとまた新たな息を吹き込まれて再誕生する。
いきいきするのです。
そこに毎回わぁ!と感動していたように思います。
保育園のロゴ
で。
当時、横浜在住だった向井さん、
「海のすぐそばに住みたいんですよねぇ」と言っていたので、
湘南あたりに引っ越すのかなと思いきや
「屋久島に移住を決めました」と迷いがなかった。
そのとき、請け負っていた本のクライアントさんから
「表紙の写真は屋久島よ!」との命を受け、
私も向井さんを訪ねて屋久島の森体験&撮影に行ったのでした。
余談ですが、向井さん宅に泊めてもらって、
やっぱり私はごはんを作っていたし、
翌日のトレッキングの際のお弁当も勝手に先に起きて作ってたような気がします^^
水の島だから、お豆腐が美味しくて、
帰る間際、わざわざスーパーに寄ってもらって豆腐を買って帰った記憶があります。
なんでこんな想い出噺をつらつら書いているかって、
もう勝手に誇らしいのです。
嬉しいのです。
「わたし、晶子ちゃんを長いこと知ってるのよ~」的な(笑)
親戚のおばちゃん気分♪もありますが、
何よりも向井さんの作品に宿る「いきいき」を感じて頂きたいのです。
命の躍動感と言いますか、
生命力の存在、その動きを可視化して私たちの中に再現してくれる作家さんです。
はに染め手ぬぐいはもちろんのこと、
彼女のFB(https://www.facebook.com/shokomumu)や
インスタ@shokomumuの投稿、
ぜひチェックください。
日々のスケッチや屋久島の朝陽の写真、動画、メッセージは
「いいなー、屋久島行きたいなー」では終わらない何かを伝えてくれるから。